丸山晋一

丸山晋一(Shinichi Maruyama, 1968-)は長野県出身、千葉大学画像工学科卒業です。
フリーの写真家として広告分野で仕事を行う一方、90年代よりデジタル写真の技術探究を行うなど作品の制作を模索してきました。2003年にはニューヨークへ移住。2019年以降はニュージーランドを拠点に活動しています。

丸山は、広告分野の仕事の経験から高速カメラを駆使した液体の撮影を得意としています。この経験を生かし2006年より取り組んだのが、「空書/ Kusho」シリーズです。天空に描く写真による書を意味する「空書/ Kusho」は、2009年にニューヨークのブルース・シルべスタイン・ギャラリーの個展で展示され高い評価を得ました。
以降も日本の禅寺の庭をモチーフに制作された「Gardens」(2011年)、水の空中でのフォルムの変化を彫刻に見立てた「Water Sculpture」(2011年 )、ビールを通して日本の消費社会の際限ない商品差別化を可視化した「Japanese Beer」(2014年)、女性ダンサーの魅力的な一連の動きを抽象化した「Pole Dance」(2017年)、虹の見える原理を利用し、肉眼で見えない美を探求する「Light Sculpture」(2016年~)など精力的に作品制作に取り組んでいます。

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Self Portrait, Kusho, 2006
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