2021年4月、玄光社より当ギャラリーのギャラリスト福川芳郎による「ファインアート写真の見方」が刊行されました。
従来、当ギャラリーのお客様は、カメラやレンズなどにこだわりを持つアマチュア写真家の方がほとんどでした。スタッフへの質問といえば「カメラは何を使っているのか?レンズは?印画紙は何?」といったものが中心でした。しかし近年、写真がファインアートのひとつだと認識する若い世代のお客様が増えており「作品で写真家は何を伝えたいのか?」「なぜ市場で評価されているのか?」といった質問を受けることも多くなりました。
そもそも「ファインアート写真」とは何なのでしょうか?市場の中心地ニューヨークのオークションでは億円単位の価格が付く写真作品があります。一方、日本ではその定義すらあいまいで非常に幅広く使われています。実は「ファインアート写真」には明確な評価ルールが存在するのです。 本書は、ギャラリーの店頭で寄せられる一般のアート好きなお客様のさまざまな疑問に答えるために企画されました。
写真表現でアーティストを目指す人には、作品テーマの見つけ方、成功の方程式、ギャラリーの写真評価法などを紹介しています。コレクターには、コレクション構築の実践法など、作品購入の際に役立つ情報を掲載。また、当ギャラリー取り扱いアーティスト(鋤田正義、テリ・ワイフェンバック、マイケル・デウィック他)や、ロバート・フランク、ソール・ライター、アンドレアス・グルスキー、ヴォルフガング・ティルマンスなど18人の写真家/アーティストを取り上げ、彼らが世界的に評価されている理由も解説しています。
是非店頭でお手に取ってご覧になってみてください。 アマゾンでもご購入が可能です。