Blitz Gallery updated 2017-04-12

Past Exhibition

Terri Weifenbach "Lana"

開催期間:6月17日(火)~8月9日(土)、13時~19時、日曜月曜休み

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何気ない自然風景のカラー作品で世界的に知られる米国人写真家テリ・ワイフェンバック(1957-)の写真展です。

彼女のほとんどの作品は現在住んでいるワシントンD.C.郊外の自宅裏庭、公園周辺で撮影されています。モチーフも身の回りにある、空、花、木、昆虫、木葉、小枝、草などが中心です。彼女の作品は写真テクニックの常識を覆していることも特徴。ピンボケ画面の中にシャープにピントがあった部分が存在する、何か夢の中のような瞑想感が漂うイメージを作り出しています。 様々な焦点距離の使用が当たり前のテーマを魅力的にしています。写真によっては葉1枚や飛んでいる昆虫にフォーカス。身の回りの何気ない風景でも決して静止しているのではなく、風や昆虫たちの動き、光の変化で、まるで万華鏡のように常に変化している様子を表現しているのです。

20X24インチ(約51X61cm)の大判サイズも作品の重要な要素です。マット系用紙の写真集と違い、タイプCプリントは光沢があり色彩が豊かで、より自然な印象になります。ギャラリー壁面の展示作品はまるで窓越しに実際の風景を見ているかのように錯覚します。作品の真の素晴らしさはオリジナルプリントで発揮されるのです。しかし、彼女の写真は決して夢見るロマンチストによるものではありません。見る人によっては眩い色彩にある種の恐怖を感じるといいます。その作品の背景には冷徹なリアリストの視点があるのです。見る側は、普通が強調されるがゆえに想像を掻き立てられ、日常に潜む狂気までを意識してしまうのです。
本作は2002年に『Lana』という北イタリアの村で撮影されたものです。初めて自宅から離れた地で撮影された作品プロジェクトです。

本展では同シリーズから彼女自身によりセレクションされた21点が展示されます。大判オリジナルプリントでこそ際立つ彼女のカラー写真の素晴らしさをぜひ本展でご堪能ください。