Blitz Gallery updated 2017-10-30

Past Exhibition

ハービー・山口
“My London Punk Life”
マイ・ロンドン・パンク・ライフ

2012年 10月12日(金)~ 12月15日(土)
1:00PM~6:00PM/ 休廊 日・月曜日 / 入場無料 


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本展ではロンドン時代のハービー山口が70年代後半から80年代初期にかけてパンクやニューウェーブのシーンをとらえた作品が展示されます。また新たにセレクションされた多くの未発表作品も紹介される予定です。当時の熱い雰囲気を伝えてくれるカラーによるクラブシーン、パンクバンド・クラッシュのジョー・ストラマーらのポートレートの貴重なコンタクトシート、有名ミュージシャンの未公開作などは、ハービー・山口ファン、音楽ファンは必見です。

ハービー・山口(1950-)は、ミュージシャンのポートレートやストリートの何気ないスナップで知られる人気写真家。30年以上に渡って、見る人が幸せな気持ちになる写真を信条に撮影を続けています。2009年6月には川崎市市民ミュージアムで「ポートレイツ・オブ・ホープ」展が開催。アーティストとしても高い評価を得ています。最近では、日本経済新聞での「光 十選」の連載、「写真家たちの日本紀行」(BSジャパン)出演、震災をテーマにした写真集「Hope 311」(講談社)発表などを行い、その活躍の場を更に広げています。

彼は大学卒業後、1973年から約10年間ロンドンに在住します。ちょうど当時のパンク・ロックとニューウェーブのムーブメントを実体験し、コミュニティーの内側から撮影したロッカーたちの素顔のポートレートが高い評価を受けます。70年代から80年代のロンドンは不況で失業者が増え社会に閉塞感が蔓延していました。その中で、パンクが登場します。ハービー・山口の撮影した若者たちが魅力的なのは、彼らに音楽やファッションの表現で現状を打破するという目的意識があったからです。そして、日本で目的がみつからなかったハービー・山口は彼らの生き方を垣間見て、自らはプロとしてカメラでメッセージを伝えることを決心したのです。帰国後、彼はロンドンで培ったパンク精神で仕事に打ち込み、一流写真家としての地位を確立します。

今回、ハービー・山口がロンドン時代の作品を新たに見直して発表するのは、自らに生きる指針を与えてくれたパンクの精神が困難な時代に生きる21世紀日本の若者たちの生きるヒントになると考えるからです。不況が続く中、いま多くの若者は、極端にリスクを避け、また周りの空気に過敏に生きています。ハービー・山口は、パンクは生き方だと考えます。それは社会の既成概念を疑い、自分で考え、自分らしく生きること。本展は、かつての自分のようにパンクの精神を支えにできれば、少しばかりポジティブな心が持て生きやすくなれるよ、という彼からのメッセージなのです。

本展では、代表作、未発表を含むモノクロ、カラー約30点が展示予定です。
ハービー・山口によるロンドン・パンク時代の写真世界をぜひご高覧ください。

ハービー・山口プロフィール