Michael Dweck

Michael Dweck(マイケル・ドウェック, 1957-)はニューヨーク州生まれ。
長年広告業界で活躍した後、40歳代に写真家に転身。ロングアイランドの漁村モントークの消え行く地元サーフィン文化をドキュメントした「The End: Montauk, N.Y.(ジ・エンド・モントーク、N.Y.)」シリーズで2002年にデビューします。同時多発テロ後に自信を失っていたアメリカ人は、古きよき時代の気分が凝縮された彼の作品に魅了されます。また著名コレクター、有名人が作品をコレクションしたこともマスコミで話題となります。
2008年の「Mermaids(マーメイド)」では、フロリダ州の小さな漁村アリペカを舞台に、デウィックは澄み切った水と共に実際に生活するこの地の美女たちを現代のマーメイ ドに見立てて、理想のアメリカン・ガール像を探求しています。ブロンドヘアーの女性たちは、水中空間を背景に、光、影、反射、水のレンズ効果を駆使することでまるで抽象絵画のように表現されています。
2011年の「Habana Libre(ハバナ・リブレ)」では、ドウェックは階級がないはずの共産主義国キューバに存在するクリエィティブな特権階級のファッショナブルなライフスタイルを探求。西側はもちろん、キューバ内でも知られていない同国内のシークレット・ライフを初めて紹介するドキュメント作品に取り組みます。米国とキューバとの文化的な関係性を取り上げるとともに、将来の国交再開を示唆した作品として注目されました。

2004年に刊行された写真集「The End: Montauk, N.Y.」(Harry N. Abrams, Inc.)オリジナル版は、発売後わずか数週間で5000部を完売し、その後レア・フォトブック市場で一時期1万ドル(@115円/約115万円)で取引されたという伝説の写真集です。

近年はドキュメンタリー映画の制作も手掛け、2022年には自身が監督をつとめ各国の映画祭で注目を浴びた『白いトリュフの宿る森』が日本でも公開されました。

michaeldweck

Sonya Poles, Montauk, New York, 2002
ⓒ Michael Dweck 禁無断転載

Exhibitions

  • Michael Dweck Photographs 2002-2020
    Feb.16, 2022 - Apr.24, 2022
  • Paradise Lost
    Feb.25, 2016 - Apr.23, 201
  • Habana Libre
    Dec.2, 2011 - Feb.25, 2012
  • American Mermaids
    Oct.14, 2008 - Dec.20, 2008
  • American Mermaids
    Oct.14, 2008 - Dec.20, 2008