Brian Duffy

Brian Duffy(ブライアン・ダフィー, 1933-2010)は60~70年代に活躍した英国人のファッション・ポートレート写真家。彼は、デヴィッド・ベイリー、テレンス・ドノヴァンとともに60年代スウィンギング・ロンドンの偉大なイメージ・メーカーであるとともに、セレブやモデル同様に有名なスター・フォトグラファーでした。
彼らはそれまで主流だったスタジオでのポートレート撮影を拒否し、ドキュメンタリー的なファッション写真で業界の基準を大きく変えます。ダフィーたちこそが、いまでは当たり前のストリート・ファッション・フォトの先駆者だったのです。
ダフィーのキャリアは、ザ・サンデータイムズの仕事から始まります。その後1957~1963年まではブリティシュ・ヴォーグ誌で仕事を行い、ジーン・シュリンプトンなどを撮影。60年代はフランスのエル誌など英国以外の雑誌、新聞で活躍します。彼は、この時代を代表する、シドニー・ポワティエ、マイケル・ケイン、トム・コートニー、サミー・デイヴィス・ジュニア、ニーナ・シモン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、チャールストン・ヘストン、ウィリアム・バロウズ、ブリジッド・バルドーなどのセレブリティーを撮影しています。
彼はまた70年代にデヴィッド・ボウイ(1947.1.8 - 2016.1.10)と5回の撮影セッションを行っています。"ジギー・スターダスト Ziggy Stardust "(1972年)、"アラジン・セイン Aladdin Sane" (1973年)、"シン・ホワイト・デューク The Thin White Duke"(1975年)、"ロジャー Lodger"(1979年)、"スケアリー・モンスターズ Scary Monsters"(1980年)です。 特にアラジン・セインのアルバムジャケットに使用された写真は有名で「ポップ・カルチャーにおけるモナリザ」とも呼ばれています。写真家ダフィーの名前を知らない人でもこの写真は見たことがあるでしょう。
2013年夏、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で開催された"DAVID BOWIE is"展(2017年に東京に巡回)では、メイン・ヴィジュアルにアラジン・セインのセッションでのボウイが目を開いた未使用カットが使用され話題になりました。

masayoshisukita

"Vogue, News Stand, Florence, 1961"
ⓒ Duffy Archive 禁無断転載

Exhibitions